合羽橋に近い西浅草にある「カレーランド」さん。
同様に訪ねて来たタクシーの運転手さんが悔しそうに「うまいカレーがあるらしい」と
つぶやきながら、長い間、店内をのぞき込んでおられました。気持ちはわかります。
後日、あらためて伺いました。商品の中でも目を引いたルーがブルー!のオホーツク流氷カレーを購入。気さくな店主さんはサービスたっぷり。写真撮影にもご協力いただきました。
みんなが大好きなカレー。カレーという大型市場の中で、「レトルトカレー+ご当地商品」という
カテゴリーを切り出して、ビジネスモデルを作ったことが素晴らしい。自動販売機もあり、
狂信的なカレーファンの満足度を高める気配りもいいですね。
ポイントは親カテゴリーのレトルトカレーの市場が大きいこと、従ってその中の小さなカテゴリーでも
小さな店なら十分な市場になります。
また、大企業が手をつけようにも、「レトルトカレー+ご当地商品」の市場は小さく、手が出しにくい。
さらには、リアルとデジタル二つの「ネットワーク」を活用していることでしょうか。
すでに300種類以上を集めたということは、仕入れのネットワークができていると思います。
![レトルトカレーとカレールウの市場規模推移](https://i1.wp.com/concept-restaurant-marketing.com/wp-content/uploads/2019/03/48d6e8373354b372db63b731cb533796.jpg?fit=640%2C217&ssl=1)
![カレールウのブランド別販売額](https://i0.wp.com/concept-restaurant-marketing.com/wp-content/uploads/2019/03/860de088d94342039b99effd2fd95f9c.jpg?fit=640%2C320&ssl=1)
インターネットでの販売もやっておられます。
たびたびメディア取材があるようで知名度は十分。ネットや新規来店のお客様も多いでしょうし、カレーなのでリピーターさんも多いでしょう。このビジネスモデルからの展開もいろいろと考えられると思いますので、さらなる発展を期待したいところです。
小さな会社が目指すニッチ・ビジネスとしては理想的なような気がします。
※お買いものマーケティング企画室の2016年8月10日のブログ原稿をデータ・写真を加え加筆転載しています。