12月。当企画室も一年の総括です。ここまでで効果があったと思う作戦の報告をします。お手伝いをしているお店からの経験です。ニッチな飲食店です。なのでニッチな経験からのお話しです。「違うな」かもしれません。細かい事情は省略。一覧にして短いコメントをつけました。ご参考ください。

1.すごく効果が出た4つの作戦

(1)新メニューの導入
新パーティメニューを導入。大ヒット。12月以降6か月間は前年比売上平均で122%に。販売分析(後述)がヒントでした。

(2)メニューブック見直し
メニューがわかりずらかった。そこで、カテゴリー分けを明確化。さらに売れ筋上位のメニュー(約20%)を人気メニューと表示しました。

(3)価格改定(値上げ)
2019年の消費増税が機会。メニューの約半分を改定。経営者の英断でした。コロナ禍前までの5か月間、売上が過去平均比の118%に。

(4)店頭ツール見直し
お客さまアンケートで「お店の看板で来店」が15%。そこで、A型看板を新しくし、のぼりも追加。デザインもブランドを意識して変更。

2.じわじわと効いた5つの作戦

(1)フェイスブックページ
コロナ禍の8月にFB広告を実施。8月の売上は前年比69%。5月~7月・9月~11月は平均対前年比51%。フォロワー数が大切と実感です。

(2)Webサイト(HP)
お客さまアンケートでは25%の方がネット情報で来店。ニッチな飲食店はお客さまに知ってもらうことが重要。Webサイトの中身を強化中。

(3)販売分析
お店と一般飲食店の毎月売上実績データとを比較。年末と年始が弱いことを発見。前述の新パーティメニューを導入。売上が大きく改善。

(4)ベスト10メニュー
珍しいメニューが多いのがニッチな飲食店。ベスト10ポップを設置。お客さまは人気メニューから選ぶことで安心するはずです。

(5)シェフをヒーローに
ブログ1年間でシェフ登場の「いいね」は平均54。他のブログは平均32。お客さまは「どんな人が料理しているのか」知りたいはず。

3.やっていたから役立った4つの作戦

(1)お客さまアンケート
「お店に来たきっかけ」は口コミ50%、ネット25%、お店の看板など15%でした。ネットと店頭の強化が重要だと理解できました。

(2)通行量調査
店の前は人通りが少ないとの想定で近隣17か所を調査。結果、メインの通り以外では上から5番目。見込み客は意外とたくさんいます。

(3)近隣店調査
前述の「価格改定(値上げ)」で役立ちました。近くのお店約25店の価格を調査。最終的に2019年10月に値上げを実施。

(4)ショップカード
お店のブランドについて考えるきっかけです。カードにお店の「売り」をスッと書きたいですね。。お店の「見つめなおし」に重要です。

4.うまくいかなかったものが秘密の手帳にいっぱい

 なんだか、うまいことばかりなりました。実は、思った以上に反応がない作戦も「たくさん」あったんです。秘密の手帳に書ききれないほどのメモがあります。でも失敗ではありません。

 お店には、それぞれにいろいろな事情があります。作戦はケースバイケース。私の経験もわずかです。どれが効果的なのか、そうではないのかはわかりません。しかし、新しい作戦を試してみることが大切だと感じています。

 「千三つ」。1,000のアイデアを考えて、そのうち3つぐらいはアタルかもと思えば気がラクです(^_^)。

もう少し詳しい内容がサイト内にあります。