マーケティング業界では有名なこの小話。でもネットでこの話を調べてみると、かなり違っていることも多いですね。例えば、こんな話になっています。

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 あるアフリカの国に靴を売りに行ったセールスマンAは、空港に到着するなり本社にこう連絡しました。「この国では靴は売れません。この国では靴を履いている人がいません」。
 ところがセールスマンBは、空港に到着するなり本社にこう連絡しました。「大至急、靴を大量に送ってくれ。この国ではまだ靴を履いている人がいないんだ」。ものごとをポジティブに考えるセールスマンB。がんばって売るBが正しいマーケティングの考え方だ。
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 この話の出典はフィリップ・コトラーの「コトラーの戦略的マーケティング」(ダイヤモンド社刊)だと思います。ここではAもBも間違いです。

 南の島に靴をセールスする話です。本物のマーケティング担当者Cが現地に赴き、まず酋長にヒアリングをします。さらに住民を対象に、靴に関する実態調査を行い、この国には特殊な靴が必要であることを発見します。その後、本社での靴の生産コストから販売額を割り出し、投資利益率を計算して、社長に「靴を生産して、この国で販売すべきです」と進言します。思った以上に面倒な話になっていますね(^_^)。

 コトラーが言いたかったのは、事実を確認して、分析し、そこから判断して行動すべきだと言いたかったのだと思います。つまり、コトラーのマーケティングでいう「調査を行い、セグメント・ターゲティング・ポジショニング(STP)を決め、4P(製品・価格・流通・プロモーション)の施策を行う」
ということを言っているのだと思います。

 「結果的には、売るんだからBじゃん!」という方。…まぁ、…そうともいえますね(;^_^A。

南の島で靴を売る