1.ミャンマー料理店でランチ
高田馬場のミャンマー料理店が今人気です。
インストアマーケティング専門の先輩とランチに行ってきました。
駅近くの「ミンガラバー」さん。
カレー味のチキン、やわらかくなるまで煮込んであり、
おいしくいただきました。
いろいろと調べてみると、高田馬場のミャンマー料理店は、
結果としてドミナント型の出店になったことが
成功の要因ではないかと思いました。

高田馬場 ミャンマー料理

2.仲良きことは美しき哉
白樺派の代名詞、武者小路実篤の
「仲良きことは美しき哉」を思い出してしまいました。
かつてはどこの家庭にも
1枚ぐらい色紙や絵皿がありましたね。
ミャンマー料理店の成功を考えると
仲良きことは確かに美しいことだと思います。

高田馬場駅周辺に20店ぐらいはあるとのことです。
検索でも約10店舗のミャンマー料理店が出てきます。
都内のミャンマー料理店、ここ以外では2~3店ぐらいです。
ほんとんどのミャンマー料理店が
ここに集まっていることになります。
この集中的な出店はセブン‐イレブンの
ドミナント戦略と同じではないかと思います。

高田馬場地図

3.セブン‐イレブンの出店方式
出店方式としてのドミナント戦略は
セブン‐イレブンさんのホームページページに説明があるので
そのまま引用させていただきます。

「コンビニエンスストアをフランチャイズチェーンで
展開するにあたり、創業時より効率性・安定性から
高密度多店舗出店を基本戦略として、出店を続けています。
それは、店舗ごとに商圏を隣接させながら店舗網を広げ、
そこから知名度をアップし、
鮮度のよい商品供給を行うというやり方です。
私たちはこの高密度多店舗出店について、
次のような効果をもたらすと考えています。」
ドミナント方式(高密度多店舗出店)の効果
・チェーン認知度の向上
・来店頻度の増加
・物流効率の向上
・加盟店さまへの経営アドバイス時間の確保
・広告効率の向上

高田馬場のミャンマー料理店は多くのお店の営業によって、
まさしくこの出店方式になっているのではないでしょうか。

ドミナント戦略

4.ドミナント効果(1):認知度向上とPR効果
ランチを食べた日から数日して、地下鉄の東京メトロのCMで
高田馬場のミャンマー料理店が紹介されていました。
石原さとみさんの民族衣装のようなファッションと
へアスタイルが魅力的です。メッセージは
「高田馬場で、アジアの深みにハマっちゃいました。」

メディアやネットでは、
「高田馬場はリトルヤンゴン」という愛称がつけられています。
多くの人々に認知されることやテレビ、雑誌でのPRによる
集客効果の大きさは計り知れないものがあります。
ひとつの店舗ではとてもできるものではありません。

ドミナント効果

5.ドミナント効果(2):各店の差別化による地域再訪率の向上
近くに同じミャンマー料理店があれば必然的に
「ちょっと変えたい」という気持ちが高まると思います。
各店舗のファサードや看板を見ていただくと良くわかります。
ヌードル専門のお店、家庭料理のお店、「孤独のグルメ」で
有名になったシャン民族のお店などそれぞれに工夫があります。

差別化されると、地域への再訪率が高まります。
「今度はあの店に行ってみたい」と一度では終わりません。
地域全体としてリピートしてもらえることは
結果として再来店と同じだと思います。
店舗の売上増加には再来店(リピート)してくれる
お客さま(既存顧客)が最重要です。

ドミナント効果

6.ドミナント効果(3):地域の参入障壁が高まる
インストアマーケティングの先輩は
小さな店の「参入障壁の必要性」を指摘しています。
参入障壁は、企業規模の大きさや製品の差別化などにより
新規企業の参入を防ぐことを言います。
ここまでミャンマー料理店が集中すると、
この地域で他の飲食店が多店舗を展開して
成功させるにはかなりのエネルギーが必要になります。
また他の地域でミャンマー料理店を開店させて
成功させることも大きなエネルギーが必要になります。

ここまでミャンマー料理店が集中すると、
この地域で他の飲食店が多店舗を展開して
成功させるにはかなりのエネルギーが必要になります。
また他の地域でミャンマー料理店を開店させて
成功させることにも大きなエネルギーが必要になります。

7.「ドミナント型飲食店」という考え方
ひとつの企業が行うのではなく、
同業種の多数の飲食店が同じ地域に出店する形式を
「ドミナント型飲食店」と命名してみました。
たとえば横浜の中華街、鶴橋のコリアンタウン、
月島のもんじゃストリートなどはわかりやすいですね。
テレビなどで取材されることの多さ、
店舗ごとの差別化による再訪率の高さ、
他の地域で対抗することの難しさなど
圧倒的なパワーになってお客さまが集まっています。

ドミナント型飲食店

8.「ドミナント型ニッチ飲食店」の成功戦略
ミャンマー料理店のように、ニッチな飲食店でも
ドミナント型飲食店として成功すると思います。
しかし、成功するためには必要な要件がいくつかあると思います。

(1)個性的であること
注目されること、認知度、PR効果を考えると、
新しい、ちょっと変わってるなど個性的なカテゴリーや
業種であることが要件のひとつだと思います。

(2)都心であること
個性的であるためにニッチとなり顧客層が薄く、限られます。
商圏を広く考える必要があり、高田馬場のような
人口の多い都心であることが必要になると思います。

(3)仲良きこと
ミャンマー料理店にみるように、
仲の良い集団の形成は成功のための必須要件に思えます。
外食チェーン店の価格・サービス攻勢、
法律や社会的ルールなど堅苦しい日本のなかで
競争していくためには互いに協力し、
助けあうことが必要だと思います。
…少し理想主義的な見方でしょうか。
武者小路実篤の影響ですね(笑)。

ドミナント型ニッチ飲食店