ニッチな飲食店のマーケティング企画室の雨宮和男(あめみやかずお)です。珍しい飲食店の売上アップのためのお手伝いをしています。「この店、珍しい!」と思うとワクワクが止まりません。社会人として長く飲食店ビジネスの仕事をしてきました。最近「少しは役に立つかも」と思うようになりました。よろしくお願いします。

1.およその経歴です

 九州芸術工科大学(現九州大学)芸術工学部を卒業。デザイン事務所、広告代理店などを経て、1988年から2014年まで外資系広告代理店の(株)I&SBBDOに勤務。
  
 大手外食チェーン店、食品会社、調味料メーカー、ビールメーカーなど飲食関連の企業を多数担当しました。
  
 2014年からマーケティング支援事業を開始。飲食店がどうしたら売上がアップするかをお客さまといっしょに考えて実施しています。
  
 中小企業診断士、情報処理技術者(情報セキリュティマネジメント)、マネジメントメンター(関東経済産業局登録)です。

 1954年山梨県富士吉田市生まれ。現在、西葛西に住んでいます。趣味は料理。事務所は東京駅八重洲中央改札口から、かなり急いで歩けば3分ぐらい…の「東京アントレサロン」内です。

雨宮和男自己紹介

山梨県出身、趣味は料理。写真は「泥酔してドロ道で倒れているネコ」のイメージのカレー。

2.飲食店ビジネスのコボレ話とスベリ話の自己紹介

(1)珍しい飲食店「カンボジア料理の店」。売上アップしていますが…

 約10年近く支援しているのが本格カンボジア料理の「バイヨン」さん。ニッチな飲食店です。現在コロナ禍前の2019年比で150%の売上。「少しは役に立つかも」などと、とんでもなく思いあがったコメントの元ネタです。
  
 実際に飲食店さんの売上をアップさせるというのは簡単ではないと感じています。どこかにスイッチがあってそれをポンと押すとグ~ンと上がっていく。そんなことはありません。
  
 この店でも最初は教科書にあるような「お客さまに感謝の手紙」とか「パブリシティねらいでメディアに情報提供」などありがちな施策もやってみました。しかし売上グラフはピクリともしませんでした。
  
 学んだことは「施策をたくさん考えて実施する」「あきらめずに続ける」ということです。

(2)たくさん考える。飲食店ビジネスでの苦しい経験から学んだ大切なこと

 アイデアを考えることの大切さは広告代理店時代に学びました。「学んだ?」。いや、苦しみの果てにたどり着いただけです。

 外食チェーン店さんの販売促進策を考える仕事。すでにビジネスモデルは完成しています。売上アップは担当者(お客さま)に課された宿命です。広告代理店としてもその仕事がとれなければ絶滅です。

 「売上が急に上がるアイデア」。世の中にそんなアイデアは存在しません。それでもなにか新しいアイデアを出す必要があります。

 ほかの店の施策を調べる、本を読む、テレビを見る、雑誌をあさる…。あえぎ、もだえ苦しみながらたくさん考えることが基本です。

 脳みそを絞って絞って最後の一滴まで絞ってアイデアを出す。出ないとなると「100回聞いた、そのアイデア。次の人」と言われてしまいます。

 苦しむと出るようになります。売上アップのアイデアはメニューのアイデアと同じで「まったく新しい」ものはめったにありません。少し工夫するとガゼン新しく見えたりもします。

(3)「デザイン」すること、「デザイン思考」すること

 社会人のスタートはグラフィックデザイナーでした。転職してアートディレクターに。そのころは失敗ばかり。制作畑の人ならだれでも苦しむ「誤植」。文字のまちがい。苦しみました。
  
 「だってデザイナーだもの」なんて言い訳は通用しません。編集者ならば「誤植と汚職は世の習い」などと達観している人もいるかもしれません。「二度あることは三度も四度も五度もある」。結局、会社を卒業するまで年に一度ぐらいは事件でした。
  
 デザイナー出身で良かったのは、今になって実務で毎日役にたっていることです。料理の撮影ディレクションも仕事でした。現在では機材を購入してカメラマン兼務で撮影までやっています。
  
 もうひとつ良いのは「デザイン思考」。デザインすることではなく「考え方」です。反対の言葉は「論理思考」。しかし論理で考えると、答えはだれもが同じになってしまいます。
  
 「競合する店との差別化」が仕事。同じ答えではこまります。デザイン思考が適しています。「ためしにやってみる」。これが重要なプロセスのひとつです。

(4)ニッチにとりつかれた。ニッチはこれから「来る」

 自称ニッチ教の狂信者です。ちかごろのAIの進化を思うと、さらにニッチへの思いが強くなります。
  
 飲食店ビジネスでは「差別化」などとよく言います。差別化は競争です。大変です。ましてや小さな飲食店では最後は「低価格競争」にまき込まれて不幸になります。
   
 ニッチであれば「独自地位」です。競争から逃れられます。詳しい理由は別ページで説明します。
  
 なぜニッチなのか。地下鉄東西線で通勤中のある日。ネットで検索がすごいことになっているという話を思いうかべていました。
 
 「ニッチだ」。ドアわきに立ち、窓から光が流れるのを見ていて急に気が付いたのです。
 
 やがて全地球の80億人の一人ひとりが検索されつくすことになるのは必然です。検索でそれぞれの人を成績順にタテ一本で並べられたら地獄の競争社会になります。
  
 「ニッチで独自の地位として生きるのが人としての道だ」と確信。そしていまの事業になりました。でも道は遠い。遠くのスーパーで「5キロ3,200円。安いぞ!」と思って買ったおコメをかついで帰る家路どころではありません。「10キロかな」。
 
 これからさらにAIの時代。「急がねば」と思っています。AIの実力からすれば、全人類を能力別に分類して評価するのはたやすいことです。そのとき「おまえ、変なヤツ。こんなヤツほかにいない。評価外だ」と言われる必要があります。
  
 そういうわけで、だれもがやらないニッチな飲食店のためのニッチなマーケティング事業をやっています。