The marketing for niche restaurants

売上アップ作戦(2):ネットメディア編

 ホームページ(Webサイト)やSNSなどネットメディアを利用した作戦がとても大事です。特に「ニッチな飲食店」のように絞り込まれたターゲットを対象にする場合はネットメディアの利用で命運が決まります。

1.ホームページ(Webサイト)。「ニッチな飲食店」の最終兵器

 ホームページは「ニッチな飲食店」の必須ツール。一般の店は「あればいい」程度です。しかし「ニッチな飲食店」は、これなしで売上アップは望めません。

(1)ニッチに関する記事を掲載する

 ネット用の記事をつくってお客さまを集めることをコンテンツ・マーケティングといいます。「ニッチな飲食店」の売上アップにはコンテンツ・マーケティングが有効です。

 ニッチが好きのお客さまはネットで必死にニッチに関する情報を探しています。「ニッチな飲食店」から出てきた情報は読んでもらえます。店が出した情報にお客さまが興味をもつと来店してもらえます。

(2)記事で検索順位があがる

 記事をたくさん書くと、検索順位が上がります。SEO(検索エンジン最適化、Search Engine Optimization)です。

 ニッチを調べようとしてGoogleで検索したらトップページに出てくる。こうなるとお客さまに見てもらえます。記事の内容が豊富で有用で、しかも正しい情報であればGoogleが表示の順位をあげてくれます。

 見てもらえるチャンスが増えれば、お客さまの来店も多くなります。

(3)お客さまはホームページで確認する

 以前実施した来店分析のアンケート調査では約50%のお客さまが友だちなどからの口コミで来店されていました。

 口コミで「行ってみよう」と思われた方は必ず食べログやGoogleマップで確認するはずです。さらにニッチに関心のあるお客さまはホームページも見て確認します。そこに豊かな情報があればお客さまは安心して来店されるはずです。

(4)メディアに登場する

 「ニッチな飲食店」はテレビや雑誌などのメディアから取材される可能性があります。番組や記事が出ると当然お客さまも増えます。

 取材する側はホームページにいい情報があれば取材のきっかけになります。その後の仕事も楽になります。ホームページの情報が豊かなら取材されやすいということです。

 支援している店もよく取材があります。ときにはホームページの情報がそのままに出てくることもあります。うれしいことでもありますが。

2.「食べログ」「Googleマップ」。情報をしっかり入れる

 「食べログ」を見て来店されるお客さまがたくさんいます。前述の来店分析調査では18%のお客さまが「食べログを見た」と回答されていました。

 「ニッチな飲食店」は高い点数がでる傾向にあります。店にとっては少し有利です。珍しさに価値が置かれているからだと思います。

 口コミの投稿数が気になります。人気店なら口コミの数が多くなります。店内やホームページでニッチに関する情報を提供して、お客さまに口コミを書いてもらえるようにしたいものです。

 「食べログ」に情報を入れるなら同じように「Googleマップ」(Googleビジネスプロフィール)にも情報を入れましょう。
 
 飲食店の検索では検索対象の店が3つあがってきます。ここに入ると入らないのでは大きな違いになります。

3.SNS(インスタ、Xなど)。ほどほどに

 インスタ、フェイスブック、X(Twitter)などSNSは基本ツールとしてお使いかもしれません。個人的な感想ですがホドホドで十分だと思います。

 「投稿でバズるかもしれないし…」。確かにあるかもしれません。しかし大きな反応を期待して投稿すると事件になったりもしますね。

 SNSでは毎日恐ろしい数の投稿があります。投稿してもナイアガラの滝に目薬をさしているようなものだと思います。またSNSの記事は検索であがってきません。川の流れのように流れていってそのままです。

 「ニッチな飲食店」です。お客さまにフォローしてもらうのが原則です。興味のない人に、ターゲット以外の人にニッチな情報をお知らせしても意味がありません。

 店から重要な情報を発信するときにポイントで使うのが良いと思います。いつもSNSのために投稿では時間がもったいないと思います。

この売上アップ作戦は実際の店支援の経験や学びから記述しています。新しい発見があればまた変更します。ご了承ください。
2024年9月13日掲載

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